こもれび日記

青春の穴掘り

私の人格形成に大きな影響を与えてくれた恩師がいます。 小学校5,6年時の担任教師だったその先生は、考古学を専攻していたことから、市内の発掘調査にも参加させてくださり、専門家や市の職員の方の指示に従って作業する近所の農家の方々に紛れて、10代の夏休みのほとんどを「穴掘り」に費やしました。 何がそんなに楽しかったのかわかりませんが、土を掘り下げていくと、関東ローム層の赤土の下から、黒い土が出てきます。その赤土と黒土の境を丁寧に取り除いていくと、そこに古代の生活の場が現れるわけです。 住居の柱の穴や、かまど、貝や骨を捨てたゴミ捨て場、その周りには、無数の土器片や、石器も…。 その時代に生きた人と、同じ場所に立っている…! そんな想像が、私を「穴掘り女子」にしていたのかも。と、思います。     ★★なかまち★★

2014年10月9日