こもれび日記
花と大男と芋虫
私の長男は、一言で表現するなら、「大男」です。
身長179cm、体重96kg。まるで大木のようです。
初対面の人には、たいがい「ラグビーやってた?」と話しかけられます。 …その通りなんですが。
その辺に転がって寝てしまうと、またいで通ることもできません。一緒にキッチンに立たれると、身動きが取れなくて不便です。
そんないかつい長男が、今、花を育てることに夢中です。
春先に賞品としていただいた「ゼラニウム」。べランダに置いたものの、夏の間水やりを怠り、葉っぱの渕が茶色くなっていました。
でも、枯れない。ゼラニウムは、とても強い植物なんです。
その生命力に、何か感じるものがあったのか、秋口から必死で「介抱」するようになりました。
大きな背中を丸めて、朝な夕なに様子を見、水をやり、写真を撮ったりしています。
すると、ゼラニウムはみるみる生気を帯びて、小さなつぼみが一つ二つと顔を出し、真っ赤な花が ぽっ と咲きました。
大男は小躍りして喜びました。
そんなある日、ゼラニウムの葉っぱが食い荒らされていました。よく見ると、大きな芋虫が…。
大男は、大騒ぎです。「よくも俺の花ををを~!」
でも自ら戦うことができず、私に頼ってきます。
おもしろいので、「愛するゼラちゃんのためにがんばりな」と突き放してみました。
大男は、「ひいいい~!」とか叫びながら、割り箸で芋虫をつまみ、マンションの公園に戻しに行ってました。
大男の、ちょっとかわいい一面です。
☆なかまち☆
2012年11月20日