こもれび日記

星のうんちく

最近、まだまだ寒いですが春本番ももう目の前の予感。冬の代名詞のオリオン座も星が見える時間には既に西へ傾いているこの頃です。  そういえばこのオリオン座のアルファ星のベテルギュース(赤く明るい星)、とてもロマンです。この星は「もうすぐ爆発する」のです。天文学的な「もうすぐ」というのは千年後も1万年後も「もうすぐ」なので生きているうちにその瞬間が見られるかは分かりません。しかし、私が小学生のときに新聞に掲載されていた表現は「近日中に爆発」と書かれていたので、天文少年の私は今か今かと爆発の瞬間を心待ちに毎夜眺めていました。  このベテルギュース、爆発するとどうなるかというと重元素を創り上げながらガスを衝撃波と共に周囲に吹き飛ばし、中心にはきっとブラックホールが出来上がることでしょう。  地球からはどう見えるかというと、満月の100倍の明るさで昼でもはっきり見られる状態になるらしいです。爆発から3ヶ月もするとだんだん暗くなり、オリオン座は一つ明るい恒星を失うのです。  環境への影響は、640光年離れていることもあり、また星の回転軸から地球は約20度もずれているのでほとんど無いと思われます。これが20度ではなく3度以内だと結構すごいことになっていたとNHKで言っていました。 この爆発を超新星爆発といいますが、実はこの爆発が無ければ重元素はこの世に存在せず、金のネックレスもIT機器に必要な多くの金属もありません。地球上に重元素があるということは、地球は超新星爆発の残骸が多く含まれている事を示します。 ロマンですねえ! あくつ

2012年3月21日