こもれび日記

慈しむ心

先日、昨年亡くなった父の一周忌と納骨を済ませることができました。 亡くなった後でお墓を用意したため、それはもう大変でしたが、実家近くの富士山を望める公園墓地に落ち着きました。 公園墓地なので、古来からの「お墓」のイメージとは違い、洋型の背の低い墓石に、家族の想いを込めた文字や言葉を刻み、「〇〇家」のような表示はなく、板塔婆もなしです。 その墓石に刻む文字を決めるのに一苦労しました。 お墓の前で手を合わせる人が、故人を想って感謝の気持ちを思い出し、それによって活力を得られるような言葉…。 いろいろ考えた末に、「慈」という文字に決めました。 この字には、「親から子への深い愛情」という意味が含まれているそうです。 自分が生きてきた中で、親から受けた恩は計り知れません。記憶をたどると、どんなに愛情を持って育ててもらったか、気持ちがほっこりします。 その恩を直接「孝行」という形で返しきれなかった分、これからこの「慈」という文字の前で手を合わせる時に、たくさんの感謝の想いを伝えていきたい…と思いました。    ☆なかまち☆

2013年2月21日