こもれび日記

全力疾走

私は、怖がりです。 この年になって、まだ「お化け」が怖いのです。 夜、自宅マンションのエレベーターに一人で乗る時も、背後にお化けがいるかもしれないと思うと怖くて仕方ないので、必ず壁に背中をはりつけています。 先日、知人のお父様が亡くなり、お通夜に行った時のこと。 大きな霊園の中にある建物で行われたのですが、建物近くの明るい駐車場は既に満車だったため「第2駐車場」に進むと、そこは…墓地と墓地の間の外灯もない真っ暗な道を150mほど行った先にありました。 「この道、私、ひとり、行ける??」 ほとんどパニックの状態で自問自答し、でももう通夜が始まってしまう時間だったため、意を決して車から飛び出し、真っ暗な墓地の中を「ありえない~~~!!」と心で叫びつつ、建物の灯かり目指して全力疾走しました。 明るい場所に出た時には、息も絶え絶え。 そこに誰もいなかったのがせめてもの救いでした。 暗がりからヒールの音を響かせて鬼の形相で走ってくるおばさんに出会ってしまったら……トラウマになりますよね。 で、問題は帰りです。今度は明るい場所から真っ暗な墓地に向かって走らなければならないわけで…。 半べそかいて立ちすくんでいたところ、知り合いの先輩が同じ駐車場に停めていることがわかり、無事にたどり着くことができました。しかも、停めた場所も隣りで。 普通の生活さえ「お化け」におびやかされている私にとって、最高級にありえない事件でした。    ☆なかまち☆

2013年3月26日