こもれび日記

ふと思ったこと

こんにちは。阿久津です。 天文趣味歴30年以上の私は、うちのトイレに「アンドロメダ銀河」の1m×1m大のカレンダー付きポスターを貼っています。科学系雑誌「ニュートン」のふろくなのですが、そのポスターの映像とそこに書かれている情報を見ていると、これまでの天文の知識とあわせて、しばしば「ふと思うこと」があります。 それは以下の通りです。 アンドロメダ銀河は、距離にして230万光年(1光年は9兆五千億㎞)、大きさは直径約20万光年(我々の住む銀河系は直径約10万光年)、約2000億個の恒星やダークマター(暗黒物質)等から構成され、中心には巨大なブラックホールがあるといわれています。また、このアンドロメダ銀河(M31)にはM32とM110という伴銀河を従えていて、しかも我々の銀河系との距離は秒速34.3km(音速の約100倍)という猛烈なスピードで接近しており、40億年後(我々の太陽がそろそろ寿命を迎えるころ)には我々の銀河系と合体するのだそうです・・・ さらに、そんな我々の銀河系はどこに向かっているかというと、我々の銀河系は「おとめ座銀河団」(我々から見ておとめ座方向にある銀河集団)に属し、重力の影響をうけて移動しています。そしてそのおとめ座銀河団は「グレートアクター」と呼ばれる巨大重力源の影響を受けて動いています。 そんなスケールの中で我々は存在していて、宇宙の果てについては謎であり、我々は始まりすらわからない極めて不可思議な空間の住民であるといえます。 ・・・このスケールをイメージすると、多くの悩み、とらわれた執着心、無意味な固執などは、意外とどうでもよくなりますね・・・ ふと思ったことでした。

2013年6月26日