こもれび日記

おサルのはなし

泥だんご職人の息子が、極めた遊びがもう一つあります。 園内にある「うんてい」です。梯子を渡したようなもので、手でぶら下がって渡っていく、公園ではおなじみの遊具です。どの子も最初は一本ずつ渡ることから始め、慣れてくると一本抜かし、二本抜かしに挑戦していきます。 ある日、幼稚園にお迎えに行くと、先生がやや興奮気味に「おかあさん!しゅんちゃんが飛ぶんです!」と言います。話を聞いてみると、うんていで二本抜かしまでは体を大きく振れば手が届くけれど、三本抜かしはどうやっても手が届かないそうです。…で、息子はそれが悔しくて、ついには「飛び移る」技を身につけたとか。1回ならまだしも、3~4回は連続で飛び移ってました。まるでサルかターザンのように…。 それから数日後、遠足で動物園に行きました。クラスごとに見学をしてチンパンジーの檻の前に来たとき、先生が振り返って子供たちに言いました。 「みんな、見て見て!しゅんちゃんみたいなお猿さんがいるよ!」 …先生…確かに飛び移り方はそっくりですけど、うちの息子みたいなサル…じゃなくて、うちの息子がサルみたい…が正解なんですけどね…(笑) なかまち

2012年5月29日