こもれび日記
立つ鳥跡を濁さず
この言葉は、人が今までいた環境から動く時によく使われます。
転居する時、退職する時、状況は様々ですが、
「立ち去る者は、見苦しくないように後始末をしていくべき」
「引き際は美しくあるべき」 という、日本人の心に古くから刻み込まれた美徳だと思います。
この言葉の語源を調べてみると、
「水鳥が飛び立ったあとの水面は、濁ることなく澄んだままであることからいう。」
だそうです。そういうことだったんですね。美しい光景が目に浮かびます。
恥ずかしながら、私、渡り鳥が巣の周りをきれいにしてから飛び立っていく、というようなことを想像してこの言葉を使っておりました。
私は、今月、23年間住んだ家を出て、引越しをしました。
長年お世話になった、思い出の詰まった家でしたから、きちんと隅から隅まで掃除をして出て行こうと、それはもう、汗だくでがんばりました。
「立つ鳥跡を濁さず」と念じながら。
そして一週間後に、残してあった掃除道具を引き上げに行ってみると‥‥
ベランダは、長年バトルを繰り広げてきた鳩が勝ち誇ったように糞を撒き散らし、見るも無残な状態になっていました。。。
「おい鳥!!!」‥‥私の心の叫びです。
なかまち(-“-)
2014年8月1日