こもれび日記
歴史から学ぶこと
こんにちは、やべです。
歴史の本を読んでいると色々と気付くことがあります。
江戸城には「お城坊主」という仕事がありました。名前に坊主とついていますが、宗教的な意味はなく大名の世話係りのような存在でした。大河ドラマの『八重の桜』にもチョコチョコと登場しています。
大名は江戸城に登城する際は家臣を連れて行くことが出来ません。普段自分では何もしない彼らはこの「お城坊主」に頼まなくてはお茶を飲むことすらできませんでした。役人としての地位は低いですが、江戸城での彼らの力は大きく、百万石の大名ですら相当気を使っていたと言われています。
さて、この「お城坊主」の行動には一つの特徴がありました。それはどんなときでも小走りで移動していたということです。
なぜかと言いますと、江戸城内で走ることが許されていたのはこの「お城坊主」と「医師」だけでした。つまりお城坊主が走っているということは幕府にとって何か非常事態が発生したということです。何かあった時もそれを悟られないように普段から小走りで移動していたんですね。
ついつい私も忙しくなると事務所内を忙しなく動いてしまいます。ですが、それではいけないですよね。私が心がけなくてはいけないのは「お城坊主」とは逆の行動です。
忙しいときも普段と変らず行動できるスマートさと平常心。
そんな人間になりたいと思います。
2013年2月13日